人類暦とは?本作の世界を支えるもうひとつの暦【御ナラティヴ】
御ナラティヴの世界では、「人類暦」という暦が使われています。これは、現実世界の西暦とは別の、この物語世界における基準となる時間の数え方です。物語の本編の時間軸は人類暦1999年7月となります。ただし、作中の登場人物たちは、私たちが知っている1999年とは異なる歴史を生きていることになります。人類暦の起点はオルカートが倒された後になります。なので、人類暦1999年はオルカートが倒されてから、約2000年後ということになります。
人類暦という名前には、この世界が「人類」を中心に歴史を記録してきた名残があります。ただし、御ナラティヴの世界には人間だけでなく、ドラゴニュート、ミノタウロス、エルフ、ダークエルフ、小人族、獣人族、オートマータ、ホムンクルス、吸血鬼、魔族、鬼族など、さまざまな種族が存在しています。その為、人類暦という呼び名は、必ずしも人間だけのための暦ではありません。むしろ、長い歴史の中で多くの種族が同じ社会の中で暮らし、同じ時代を共有するために使われている、共通のものさしに近いものです。本作の世界では人間や他の亜人類を含めて「人類」とみなしています。亜人類は見た目も人間に近い描写がなされています。なので、見た目が完全に牛、馬、魚、蛇・・・という人類は本作には存在しません。
御ナラティヴでは、細かい年表や歴史設定を表に出すことはしません。なぜなら、この作品で一番大切なのは、歴史の説明そのものではなく、その時代を生きているキャラクターたちの会話や行動だからです。人類暦は、物語の背景にある大きな流れを支えるための設定であり、視聴者や読者の皆さまが世界観を少しだけ感じ取るための目印でもあります。例えば、人類暦1999年という時代は、勇者局が当たり前のように存在し、ラスボスが勇者を育てるという奇妙で平和な仕組みが成立している時代です。勇者はラスボスを倒す為に育てられているはずなのに、実際には死なないように守られ、学び、働き、生活しています。この少しおかしな日常を成り立たせているのが、人類暦1999年という時代の空気です。
本作の番外編では人類暦1999年7月32日という扱いになっています。現実には存在しない日付ですが、御ナラティヴでは、こうした少しずれた日付も作品の雰囲気を作る要素になっています。人類暦は、厳密な歴史学の為の設定ではなく、物語に独自の手触りを与えるための暦です。これから御ナラティヴを見ていただく時は、「これは人類暦1999年のどこかで起きている出来事なのだ」と思っていただけると、勇者局の日常やラスボスたちの振る舞いも、少しだけ違った見え方になるかもしれません。
