エリュシア大陸とは?知性と議論で世界を導く風の大陸【御ナラティヴ】

 

エリュシア大陸とは?知性と議論で世界を導く風の大陸【御ナラティヴ】

『御ナラティヴ』に登場するエリュシア大陸は、風の属性を象徴する大陸です。この大陸を表す言葉は「知性・社交・思考」。ここでは人々が常に何かを考え、観測し、議論し、研究成果を発表しています。エリュシア大陸には、双子座、天秤座、水瓶座の加護を受けた国々が存在し、エルフ、ダークエルフ、ホムンクルス、魔族がそれぞれの知識と技術を活かしながら、世界の学問と魔法研究を支えています。

ジェミニ・フォレスト…エルフたちが守る巨大樹ナランティアの森

双子座の加護を受けている種族は、エルフとダークエルフです。そのうちエルフたちが主に暮らしているのが、国家「ジェミニ・フォレスト」です。ここはほとんどエルフが暮らす国であり、外国人はほぼいません。エルフたちは巨大樹「ナランティア」の近くの森に集住し、環境保護や自然調査を行っています。

ジェミニ・フォレストでは林業が主な産業です。この世界で使われる木製品の多くは、ここで賄われています。ただし、エルフたちは自然を一方的に消費するのではなく、環境を守りながら木材を扱っています。巨大樹ナランティアを中心とした森の管理は、彼らにとって単なる仕事ではなく、世界の環境を守るための使命でもあります。

ナランティアは、いつから生えているのか分からないほど古い巨大樹です。その高さは雲にまで届くほどで、世界中の人々から尊敬を集めている神聖な存在です。ナランティアへの立ち入りを許されているのは、エルフ、ダークエルフ、麟・カーネーション、チョイナ、無理魔理矢、鬼ヶ島霊子、ドヤルノ・フシギークのみです。ナランティアは、エリュシア大陸だけでなく、世界全体にとって重要な神聖地なのです。

ジェミニ・ルーン…ダークエルフたちが歴史を掘り起こす学術都市

同じく双子座の加護を受けているダークエルフたちは、国家「ジェミニ・ルーン」で暮らしています。ダークエルフは古代遺跡の近くに住み、遺跡発掘を中心に歴史研究を行っています。エルフが環境と現在の世界を観測する存在だとすれば、ダークエルフは過去の世界を掘り起こし、歴史の中から知見を得る存在です。

ジェミニ・ルーンでは考古学や歴史学が盛んで、図書館、博物館、大学、研究施設が集まっています。そのため、国家全体が学術都市のような様相を呈しています。本格的に学者を目指す者は、ジェミニ・ルーンへ留学する必要があります。なぜなら、ジェミニ・ルーンの大学に通って博士号を取得しなければ、国から研究費の助成を得ることができないからです。

エルフとダークエルフは、互いに反目することなく共存しています。彼らはこの世界の環境と歴史を観測し、お互いに議論を重ねながら知見を深めています。環境保護を担うエルフと、歴史研究を担うダークエルフ。この二つの視点が合わさることで、エリュシア大陸の知的基盤はより深く、広いものになっています。

ライブラ…ホムンクルスたちが実験を重ねる錬金術の国

天秤座の加護を受けているのは、錬金術師のホムンクルスたちです。彼らが多く暮らす国家「ライブラ」では、錬金術が非常に盛んです。世界中から錬金術師が集まり、魔法では実現できないことを錬金術によって可能にしようと、日々さまざまな実験を行っています。ここにはホムンクルスだけでなく、他種族の錬金術師も訪れます。

この世界のホムンクルスは、培養槽で生成されます。ただし、培養槽で生成されるホムンクルスには個体差があります。短期間で生成されたホムンクルスは簡単な作業に従事することが多いものの、多くは十五年ほどで死亡します。一方で、長期間にわたって培養槽で生成されたホムンクルスは非常に長命で、すべてのホムンクルスたちを指揮する立場にあります。

ホムンクルスは、培養槽の中で「目覚めた時」に外へ出されます。そのため、培養槽の中にいるホムンクルスがいつ目覚めるのかは、誰にも予測できません。ただし、長期生成されたホムンクルスが勇者局にやって来る傾向があります。ホムンクルスは基本的に感情をあまり持たないため、人間関係のトラブルはほとんど発生しません。ライブラは、冷静な観察と実験によって世界の可能性を広げる国なのです。

アクエリアス…魔族たちが魔法研究を行う砂漠の国

水瓶座の加護を受けているのは、魔族です。魔族が集住している国家「アクエリアス」は砂漠地帯にあります。一般的な感覚では厳しい環境ですが、魔族にとっては住みやすい土地のようです。そのため、ここには基本的に外国人はほとんど訪れません。ただし、魔法全般の研究が行われているため、世界中から研究目的の魔術師が集まってきます。つまり、アクエリアスを訪れるのは、基本的に研究目的の魔術師のみです。

魔族は基本的に魔物を使役する種族です。オルカートが登場する以前、魔族たちは魔物に命じて人類を襲撃していました。しかし、人類の大反攻によって魔族は絶滅寸前まで追い込まれます。その際、魔族たちは二度と人類を襲撃しないことを誓約し、何とか生き延びました。そのため、オルカートが登場した後も、魔族たちは基本的にオルカートとは距離を取っています。

ただし、配下の魔物が勝手にオルカートに仕えることがあり、それが問題になりました。一方で、魔族たちは一部の魔物からオルカートの情報を収集していました。その情報がオルカート攻略の糸口につながったこともあり、現在では魔族も普通に暮らしています。過去の罪と誓約を背負いながらも、魔族は魔法研究を通じて世界に関わっているのです。

アクエリアスでは、魔術師が一対一で対決する形式の「天下一魔道会」が定期的に開催されています。第1回の優勝者は、もちろん無理魔理矢です。そもそも無理魔理矢が天下一魔道会を開いた理由は、自分に反抗的な魔族を一か所に集めて葬るためでした。この作戦は成功し、無理魔理矢はたった一日で魔族の暴動を鎮圧しています。これ以降、魔族たちは「何をしでかすかわからない」無理魔理矢を恐れ、素直に従うようになりました。

知識を集め、議論し、世界へ共有するエリュシア大陸

エリュシア大陸では、エルフ、ダークエルフ、ホムンクルス、魔族がそれぞれの研究分野で知見を深めています。エルフは環境保護と自然調査を行い、ダークエルフは遺跡発掘と歴史研究を進めています。ホムンクルスは錬金術や魔法のデータを分析し、魔族は魔法全般の研究を行っています。

エルフ、ダークエルフ、魔族は集まって学会を開いています。これは日頃の研究成果を発表する場であり、世界中から学者が集まります。さらに、エルフとダークエルフの知見をもとにしたデータ分析や、魔族による魔法研究、ホムンクルスによる分析結果も、学問の発展に大きく役立っています。

これらの研究成果はすべて、無理魔理矢が管理しています。彼女は膨大な資料を一日で読破するという驚異的な能力を持っており、そこで整理された情報は学者たちの間で共有されていきます。無理魔理矢の存在によって、エリュシア大陸の知識はただ蓄積されるだけでなく、世界中の研究者へと広がっていくのです。

このように、エリュシア大陸は風の属性らしく、知性と議論に満ちた大陸です。森を観測するエルフ、歴史を掘り起こすダークエルフ、実験を重ねるホムンクルス、魔法を研究する魔族。それぞれの種族が考え、議論し、発表することを日常の習慣としています。エリュシア大陸は、世界の知識を集め、整理し、未来へつなげていく思考の大陸なのです。