この世界の教育制度【御ナラティヴ】


この世界の教育制度【御ナラティヴ】
『御ナラティヴ』の世界は、手紙中心の通信社会でありながら、教育、金融、税務、郵便、出版、社会保障が発達した多種族社会です。義務教育は6歳から18歳までで、住人が地元で生活し、働き、納税するための基礎を学びます。18歳以降は、働く者、進学する者、商会・工房・ギルドに弟子入りする者に分かれます。一度社会に出た後で、働きながら学び直す者も珍しくありません。

義務教育の必修科目は「国語」「算数」「世界史」「体育」「生活実務」です。「国語」は公用語ではなく、各種族・各民族が日常的に使う種族言語を指します。公用語は必修ではありませんが、大陸規模で働く者、進学する者、冒険者、外交官、翻訳者、学者、大商人を目指す者にとって重要な言語です。

「算数」では、四則演算、金銭計算、単位、日数、割合、税金の計算など、生活と仕事に必要な計算を学びます。高度な数学は、予備校、大学、専門学校、研究機関、商業ギルド、錬金術師の教育課程、BASARA BRAVE ACADEMYなどで必要な者が学びます。魔法研究者、錬金術師、魔道具技師、結界技師、術式解読者にとっては、数学的思考が重要になります。

「世界史」では、各大陸、各種族、主要国家、宗教、魔法、錬金術、勇者制度、過去の大戦、麟・カーネーションたちの統治など、世界全体の歴史を基礎的に学びます。「体育」では、健康管理、基礎運動、護身、集団行動、持久力、簡単な救助方法などを学び、将来働くための体力を育てます。

「生活実務」では、確定申告、銀行口座、納税、給与の受け取り、役所や郵便局の使い方、契約書の基礎、仕事の探し方、借金や保証人の注意点、詐欺対策などを学びます。また、世の中にどのような仕事があるのかも教えられ、学生が自分に合った進路を考えやすくなっています。

この世界の識字率は99%とされていますが、これは氏名を書ける、簡単な掲示や数字を読めるといった最低限の識字も含みます。新聞、契約書、法律文書、帳簿を正確に扱える者は限られるため、代書屋、会計士、税務相談人、翻訳者、教師なども重要な職業です。

学校には給食制度もあります。これは子どもに最低限の栄養と体力を保障するための制度で、税金と家庭からの給食費で運営されます。生活が苦しい家庭には減免があり、多種族社会に合わせて体質、宗教上の禁忌、健康状態に応じた代替食も用意されます。

この教育制度は、全員を同じ職業に向かわせるためのものではありません。住人が自分に合った生き方や仕事を見つけ、社会の中で無理なく役割を果たすための土台として整えられています。